窓際公務員のほったらかし投資生活

インデックス投資(投資信託)による資産運用・節約・子育てなどを書き綴るブログ

持家vs賃貸 本当にお得なのはどっち? 30歳で生涯コストをシミュレーションしてみた

今回は、賃貸と持家でどちらがお得かというテーマについてお話ししたいと思います。

大昔から議論され続けているテーマですがなかなか答えの出ない難しい問題です。

賃貸と持家はそれぞれにメリットとデメリットがありますし、個人のライフプランや経済状況によっても変わってきます。

しかし、生涯コストや税金、資産価値などを比較することで、自分に合った選択をするヒントになるかもしれません。

今回は持家と賃貸のそれぞれの特徴や簡単な生涯コストのシミュレーションを紹介するので、自分がどちらに向いているのか考えてみましょう。

持家のメリットとデメリット

持家とは自分で所有している住宅のことです。新築や中古のマンションや戸建てを購入したり、注文住宅を建てたりすることで持ち家を手に入れることができます。

メリット

・内装や設備など自分好みにカスタマイズできる
・部屋数が多い物件が選べる
・住宅ローンを完済すれば老後の住居費が安くなる
・土地や建物が資産価値を持つ

デメリット

・引越しがしにくい
・住宅ローン返済や固定資産税などの支払い負担が大きい
・設備交換や修繕費用がかかる
・マンションでは管理費や修繕積立金も必要

賃貸のメリットとデメリット

賃貸とは大家さんから家賃を払って借りている住宅のことです。賃貸物件は様々なタイプやグレードがありますが、一般的には分譲マンションや戸建てよりも設備や間取りなどは劣る傾向にあります。

メリット

・引越しが自由にできる
・設備交換や修理費用の負担が少ない
・固定資産税や都市計画税が不要
・収入減少時に住居費を下げられる

デメリット

・内装や間取りなど自分で決められない
・一生家賃支払いが続く
・高齢時に契約更新できない場合がある

生涯コストの比較(シミュレーション)

持ち家と賃貸では生涯コストも大きく異なります。
人生100年時代と言われているので60年間で計算していますが、家自体が60年も持たないとかリフォーム代が安すぎるとかのツッコミはご遠慮ください。

以下に簡単なシミュレーションを示します。

持家の場合

仮に、30歳の方が以下の条件で4000万円の住宅を購入すると、生涯コストは約7000万円になります。

・初期費用:200万円(物件価格の5%と仮定)
・住宅ローン合計:5144万円(金利1.5%、35年固定、頭金・ボーナス払いなし)
・リフォーム代:1000万円(500万円×2回を想定)
・固定資産税:600万円(平均で年10万円と仮定)
・火災保険など:60万円(年1万円と仮定)

賃貸の場合

上記の約7000万円を予算にして、以下の条件で賃貸物件を探すと、相当する家賃は約9万3000円になります。

・火災保険:60万円(年1万円と仮定)
・更新料:2年に1回・1ヶ月分(2年を25ヶ月で計算、60年で750ヶ月)
・相当家賃:7000万円÷750ヶ月≒9万3333円

このシミュレーションが成立する場合、家賃9万3000円の賃貸に住むなら、4000万円の持ち家を購入したほうが「土地建物が残る分だけ得」と言えるかもしれません。ただし、住宅ローン返済中は支払額が割高になる点には注意しましょう。

持家と賃貸、自分はどちらに向いているか

持家と賃貸は損得勘定だけで考えるのではなく、自分のライフプランやライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

持ち家が向いている人

ライフプランが決まっていて経済力がある人
家を資産として考える人
自分好みにリフォームしたり、長く住み続けたりしたい人
住宅ローンを完済すれば老後の居住費が下がることを望む人
転勤や引っ越しの可能性が低い人

賃貸が向いている人

ライフプランが不確定で身軽さを求める人
家は消費として考える人
引っ越しや住み替えを自由にしたい人
収入に合わせて住居費を調整したい人
転勤や引っ越しの可能性が高い人

まとめ

以上のとおり持家と賃貸それぞれにメリットとデメリットがありますし、個人のライフプランや経済状況によっても変わってきますのでどちらが得するのか一概には言えません。
しかし、生涯コストや税金、資産価値などを比較することで、自分に合った選択をするヒントになるかもしれません。
今回は持家と賃貸のそれぞれの特徴やコストを紹介しました。あなたはどちらがお得だと思いますか?