インデックス投資の投資先として人気のあるオルカン（全世界株式）とS&P500ですが、どちらに投資したらいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
オルカンとS&P500のどちらに投資するかはよく議論が巻き起こっています。
結論から言うと、「両方を買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。
本記事では、オルカンとS&P500それぞれについて解説するので、どちらがいいか判断する材料としてぜひ利用してくださいね。
S&P500とは
S&P500とは、アメリカの株式市場における主要な株価指数の一つです。
S&P500は、その名の通り500社の企業株式の価格変動を表しており、株価指数として算出されます。
S&P500は、アメリカの様々な業種の企業を含んでおり、代表的な企業としてAppleやMicrosoft、Amazon、Facebook、JPモルガン・チェース、コカ・コーラ、ウォルマートなどが挙げられます。
S&P500は、アメリカ経済を代表する指数として広く認知されており、多くの投資家が参考にしています。
S&P500のメリット
- アメリカ経済を代表する企業が多く含まれているため、相対的にリスクが低いとされています。
- 比較的安定した株価指数であり、短期的な利益を狙うことができます。
- 米ドル建ての投資であるため、為替リスクを避けることができます。
- 運用成績がオルカンより高い傾向にあります。
S&P500のデメリット
- S&P500に含まれる企業に偏りがあるため、ポートフォリオの多様性を確保するために他の投資商品にも投資した方が分散効果が得られる可能性が高いです。
- アメリカ経済やS&P500に含まれる企業の業績低下などのリスクがあります。
- 米国株式市場はすでに高値圏にあるため、今後の成長余地が限られている可能性があります。
オルカンとは
オルカンとは、ほぼすべての国の株式市場を対象とした株価指数を指します。
オルカンには、米国、日本、イギリス、中国、ブラジル、インド、ロシアなど、世界中の主要な株式市場が含まれます。
オルカンは、アメリカ市場の影響力が強いとされていますが一方で、新興国の経済発展に伴い、オルカンの指数に含まれる新興国の株式市場の影響力が増しているともされています。
そのため、アメリカの成長と新興国の成長両方に投資したい人が選ぶことが多いです。
オルカンのメリット
- 多数の国や地域の企業に投資することができるため、比較的安定的なポートフォリオを構築できます。
- 新興国の経済成長による将来的なリターンを期待できます。
- 為替ヘッジされた投資商品もあるため、為替リスクを軽減することができます。
- S&P500よりも安価な評価水準にある可能性があります。
オルカンのデメリット
- 新興国の政治的・経済的・社会的な不安定さや規制などのリスクがあります。
- 為替変動によるリターンの減少や増加があります。
- 運用成績がS&P500より低い傾向にあります。
オルカンとS&P500を両方買うのは？
オルカンとS&P500を両方買うメリット
- 米国株式と全世界株式の相関性は低いため、分散効果が高まります。
- 米国株式と全世界株式のパフォーマンスに差が生じた場合、リバランスを行うことで利益を確定させることができます。
- 米国株式と全世界株式のそれぞれの特徴を活かすことができます。
オルカンとS&P500を両方買うデメリット
- オルカンにはすでに米国株式が約60%含まれているため、重複投資になる可能性があります。
- 両方を買う場合は手数料や税金などのコストもかかります。
- 両方を買う場合はポートフォリオ管理やリバランスなどの手間もかかります。
まとめ：自分の投資方針を決めてどちらに投資するか決めよう
オルカンとS&P500はどちらもインデックス投資における人気の高い投資先です。どちらに投資するかは自分の投資目的やリスク許容度によって異なります。
オルカンは全世界株式市場に分散投資することができるため、安定的なポートフォリオを構築できます。また、新興国の経済成長による将来的なリターンを期待できます。
S&P500はアメリカ経済を代表する指数であり、比較的安定した株価指数です。ここ10年のパフォーマンスだけ見れば米国株の一人勝ちなのも事実です。
オルカンとS&P500を両方買うことも一つの選択肢です。両方を買うことで、分散効果やリバランス効果を得ることができます。ただし、重複投資やコストや手間などのデメリットもあります。
どちらに投資するかは自分の投資方針を決めてから決めましょう。自分に合った投資方法を見つけて、長期的にコツコツと積み立てていきましょう。
以上がオルカンとS&P500のメリット・デメリットについての記事でした。参考になれば幸いです。
