今回は、米国株式に投資する際によく使われる米国ETFと投資信託について、それぞれ比較してみたいと思います。
米国ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、株式や債券などの資産を組み入れたファンドのことです。米国ETFは、日本の証券取引所で取引できるものもありますが、主に米国の証券取引所で取引されています。米国ETFは、代表的な指数や業種などをトラッキングするものが多く、例えばS&P500やナスダック100などの指数に連動するETFや、テクノロジーやヘルスケアなどの業種別のETFなどがあります。
投資信託とは、投資家から集めた資金を運用するファンドのことです。投資信託は、日本で販売されているものもありますが、主に海外で販売されています。投資信託は、米国ETFと同様に様々なテーマや戦略に基づいて運用されており、例えばグローバルやアジアなどの地域別や、バリューやグロースなどのスタイル別などがあります。
では、米国ETFと投資信託の違いは何でしょうか?主な違いは以下の3点です。
1. 取引方法
米国ETFは、株式と同じように市場で自由に売買できます。そのため、価格は常に変動しており、リアルタイムに反映されます。また、取引手数料も株式と同じように発生します。一方、投資信託は、基本的にはファンド会社や販売会社から直接購入・換金することになります。そのため、価格は一日一回決まります。また、販売手数料や信託報酬などのコストも発生します。
2. 税金
米国ETFは、日本国内で配当金や譲渡益に対して20.315%の税金、プラス米国内での取引分として約10%(外国税額控除で多少取り返せます)の計約30%の税金が利益から差し引かれます。一方、投資信託は、日本で販売されている場合は内国株式と同じ扱いになります。そのため、配当金や譲渡益に対して20.315%の税金がかかります。
3. リスク
米国ETFは、市場で取引されるため、価格変動のリスクがあります。また、為替変動のリスクもあります。一方、投資信託は、ファンド会社や販売会社が信託財産を管理するため、運用上のリスクがあります。また、投資先のリスクや為替変動のリスクもあります。
以上が、米国ETFと投資信託の主な違いです。どちらがおすすめかというと、一概には言えません。自分の投資目的やスタイルに合わせて、コストや税金、リスクなどを考慮して選ぶ必要があります。