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60代のための高配当株入門!安定収入を得るための銘柄選びと注意点

 

60代になると、定年退職や年金受給などで収入が減る可能性が高くなります。しかし、生活費や趣味などの支出は変わらないか、むしろ増えるかもしれません。そんなときに役立つのが、高配当株です。

高配当株とは、株式投資で得られる利益の一つである配当金が高い割合で支払われる株式のことです。配当金とは、企業が利益を出したときに、その一部を株主に還元するお金のことです。配当金は、株価の変動に関係なく定期的に受け取ることができます。そのため、高配当株は安定した収入源として魅力的です。

しかし、高配当株を選ぶ際には、注意点もあります。配当利回りだけを見て銘柄を選ぶと、危険な株に手を出してしまう可能性があります。配当利回りとは、配当金を株価で割った値で、高いほど配当金が多いことを表します。しかし、配当利回りが高いからといって、必ずしも良い銘柄とは限りません。配当利回りが高い理由は、以下のようなものがあります。

- 株価が下落しているため
- 配当金を維持するために利益や資産を切り崩しているため
- 配当金を上げて株主を釣ろうとしているため

これらの場合は、企業の業績や財務状況が悪化しており、将来的に配当金が減らされたり、株価がさらに下落したりするリスクが高くなります。そのため、高配当株を選ぶ際には、以下のようなポイントをチェックすることが大切です。

高配当株を選ぶ際のポイント

配当性向が低いこと

配当性向とは、配当金を利益で割った値で、高いほど利益の多くを配当金に回していることを表します。配当性向が低いということは、利益の一部だけを配当金に使っており、残りは内部留保や再投資に充てていることを意味します。これは、企業が成長する余力や自己資本比率を高める努力をしていることを示し、将来的な業績や配当金の安定性につながります。

配当金の増加傾向があること

配当金の増加傾向とは、過去に連続して配当金を増やしてきたかどうかを見ることです。配当金を増やし続けることは、企業の利益が安定的に増えていることや、株主に対する還元意識が高いことを示します。また、配当金を減らすことは株主にとって不利益なことなので、企業はなるべく避けようとします。そのため、配当金の増加傾向がある銘柄は、配当金の維持や増加が期待できます。

業績や財務状況が安定していること

業績や財務状況の安定性とは、売上や利益が安定的に伸びているかどうかや、自己資本比率や有利子負債などの財務指標が健全であるかどうかを見ることです。業績や財務状況が安定している企業は、景気の変動や競争環境の変化にも強く、長期的に利益を出し続けることができます。これは、配当金の支払い能力や持続性にも影響します。

株価が割安であること

株価の割安さとは、株価が企業の実態に比べて低く評価されているかどうかを見ることです。株価の割安さを測る方法には、PERやPBRなどの指標があります。PERとは、株価を一株当たりの利益で割った値で、低いほど株価が割安であることを表します。PBRとは、株価を一株当たりの純資産で割った値で、低いほど株価が割安であることを表します。株価が割安であれば、将来的な株価上昇の余地が大きくなります。

以上のポイントを踏まえて、60代におすすめの高配当銘柄を2つ紹介しましょう。

おすすめ高配当銘柄①:JT(2914)

JTは、日本最大のたばこ製造会社です。国内市場では独占的な地位を持ち、海外市場でもM&Aなどで拡大しています。また、たばこ以外にも医薬品や食品などの事業も展開しています。

JTの配当利回りは5.86%(2023年6月5日時点)で、高水準です。また、配当性向は約50%で低く、内部留保も豊富です。さらに、過去10年間で連続して配当金を増やしており、増配率も平均約10%と高いです。これは、JTが安定した利益を出し続けており、株主還元に積極的であることを示しています。

JTの業績は堅調です。2022年3月期の連結売上高は2兆1,000億円(前期比0.8%減)、連結営業利益は5,000億円(同2.0%増)となりました。国内たばこ事業では喫煙者数の減少やコロナ禍の影響で売上が減少しましたが、海外たばこ事業では売上・営業利益が増加しました。加熱式たばこ「プルーム・テック」も好調に推移しています。医薬品事業では、がんやアレルギーなどの領域で新薬の開発に注力しており、将来的な成長が期待できます。食品事業では、冷凍食品や飲料などの商品が人気を集めています。

JTの株価は割安です。PERは約10倍、PBRは約1倍と、業界平均や同業他社に比べて低い水準です。これは、たばこ事業の成長鈍化や規制強化などの懸念が株価に織り込まれているためです。しかし、JTはたばこ以外の事業も多角化しており、長期的には安定した収益基盤を持っています。また、株主還元も充実しており、配当金だけでなく自社株買いも積極的に行っています。

おすすめ高配当銘柄②:KDDI(9433)

KDDIは、日本最大の総合通信会社の一つです。携帯電話事業では「au」ブランドを展開し、高いシェアを持っています。また、固定電話やインターネット、放送などの通信サービスや、金融やエネルギーなどのライフデザイン事業も手掛けています。

KDDIの配当利回りは3.14%(2023年6月5日時点)で、高水準です。また、配当性向は約30%で低く、内部留保も豊富です。さらに、過去10年間で連続して配当金を増やしており、増配率も平均約10%と高いです。これは、KDDIが安定した利益を出し続けており、株主還元に積極的であることを示しています。

KDDIの業績は好調です。2022年3月期の連結売上高は5兆2,000億円(前期比0.8%増)、連結営業利益は1兆100億円(同0.9%増)となりました。携帯電話事業では、「auピタットプラン」や「auフラットプラン」などの新料金プランが好評で、契約件数や収入が増加しました。また、「au PAY」や「au WALLET」などの金融サービスや、「auでんき」や「auスマートバリュー」などのエネルギーサービスも成長しました。さらに、「WOWOW」や「ビデオパス」などのコンテンツサービスや、「UQ mobile」や「mineo」などの格安スマホサービスも拡大しました。

KDDIの株価は割安です。PERは約12倍、PBRは約1倍と、業界平均や同業他社に比べて低い水準です。これは、携帯電話事業の競争激化や5G投資などの懸念が株価に織り込まれているためです。しかし、KDDIは携帯電話事業だけでなく、ライフデザイン事業も多角化しており、長期的には安定した収益基盤を持っています。また、株主還元も充実しており、配当金だけでなく自社株買いも積極的に行っています。

まとめ

高配当株は、安定した収入源として魅力的な投資対象です。しかし、高配当株を選ぶ際には、配当利回りだけでなく、配当性向や配当金の増加傾向、業績や財務状況、株価の割安さなどもチェックすることが大切です。今回紹介したJTとKDDIは、これらのポイントを満たす高配当銘柄です。60代になっても自分らしく生きていくために、高配当株を活用してみませんか?

 

 

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