窓際公務員のほったらかし投資生活

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60代の資産運用はどうすればいい?失敗しないための5つのポイント

60代は、老後の生活に向けて資産運用を考える重要な時期です。しかし、初めて投資をする方は、どんな金融商品を選べばいいのか、どれくらいのリスクをとればいいのか、など悩むことが多いでしょう。

そこで、この記事では、60代の資産運用における5つのポイントをお伝えします。これらのポイントを押さえておけば、失敗しないための基本がわかります。また、具体的なおすすめの資産運用方法も紹介します。

5つのポイント

インフレに負けない運用利回りを目指す

日本は長年デフレが続いてきましたが、最近では政府や日銀がインフレ目標を掲げています。インフレが進むと、物価が上昇し、預金や現金の価値が下がります。そのため、資産を守るためには、インフレ率以上の運用利回りを目指す必要があります。

例えば、インフレ率が2%であれば、少なくとも2%以上の利回りを得られる金融商品に投資することが望ましいです。しかし、現在の日本では、預金や国債などの低リスクな金融商品では、ほとんど利息がつきません。そのため、株式や投資信託などの高リスク・高リターンな金融商品に一部資金を振り分けることが必要です。

リスク許容度に合わせて資産配分をする

資産運用において最も重要なことは、自分のリスク許容度に合わせて資産配分をすることです。リスク許容度とは、投資によって生じる損失に対して耐えられる度合いのことです。リスク許容度は、年齢や収入、貯蓄額、家族構成などによって異なります。

一般的には、年齢が高くなるほどリスク許容度は低くなります。60代は老後に備えて安定した収入源を確保したい世代ですから、リスク許容度は低めであると考えられます。そのため、株式や投資信託などの高リスク・高リターンな金融商品は全体の資産の20~30%程度に抑えることがおすすめです。

残りの70~80%は預金や国債などの低リスク・低リターンな金融商品に振り分けることで、元本保証や安定的な収入を確保できます。また、株式や投資信託もさまざまな種類や特徴がありますから、自分の目的やニーズに合わせて選ぶことが大切です。

コストや手数料に注意する

資産運用にはコストや手数料がかかります。コストや手数料は運用利回りに直接影響しますから、できるだけ低く抑えることが望ましいです。しかし、初めて投資をする方はコストや手数料に気づかずに高額な金融商品を買ってしまうこともあります。

例えば、銀行窓口での投資信託購入や変額年金保険などはコストや手数料が高く設定されています。これらの金融商品はサービス内容や保障内容が充実していますが、それだけでなく販売者や運用者の利益も含まれています。そのため、コストパフォーマンスはあまりよくありません。

コストや手数料を見極めるためには、同じような投資先や特徴を持つ金融商品で比較したり、複数の金融機関で比較したりすることが有効です。また、インターネットで商品の評判や口コミを調べることも参考になります。

長期的・積極的・継続的に投資する

60代から始める資産運用でも成功するためには、「長期的・積極的・継続的」に投資することが大切です。「長期的」に投資することで市場の変動に左右されずに成果を出せます。「積極的」に投資することでインフレ率以上の利回りを得られます。「継続的」に投資することで複利効果やドルコスト平均法 のメリットを享受できます。

「長期的・積極的・継続的」に投資するためには、「つみたてNISA」という制度を活用することがおすすめです。「つみたてNISA」とは毎年40万円まで少額投資非課税制度です。この制度を利用すると最長20年間運用益にかかる税金が免除されます。つまり、インデックスファンドなどの低コストな投資信託に毎月一定額を積み立てることで、長期的・積極的・継続的に投資することができます。

定期的に見直しを行う

資産運用は一度始めたら終わりではありません。市場や自分の状況に応じて、定期的に見直しを行うことが重要です。見直しを行うことで、リスクやリターンのバランスや資産配分の適切さを確認できます。また、必要に応じて調整や再分配を行うことで、より効果的な資産運用ができます。

見直しのタイミングは、半年に一度や年に一度など自分で決めることができます。ただし、市場の変動に一喜一憂して頻繁に見直しを行うのは逆効果です。長期的な視点で冷静に判断することが大切です。

おすすめの資産運用方法3選

ここまで、60代の資産運用における5つのポイントをお伝えしました。これらのポイントを踏まえて、具体的なおすすめの資産運用方法を3つ紹介します。

つみたてNISA

先ほども紹介した通り、「つみたてNISA」は長期的・積極的・継続的に投資することができる制度です。インデックスファンドなどの低コストな投資信託に毎月一定額を積み立てることで、リスク分散効果や複利効果を享受できます。また、税金が免除されることで、より多くの利益を得られます。

「つみたてNISA」は60歳から始めても20年間利用することができます。その間に800万円まで積み立てることができます。800万円は認知症や介護など老後の不測の事態に備えるための費用としても十分です。もちろん、健康であれば老後資金として活用することも可能です。途中で売却することもできますが、その場合は税金がかかります。

「つみたてNISA」は60代から始める資産運用において最もおすすめの方法の一つです。ぜひ活用してみてください。

投資信託

投資信託は、専門家が株式や債券などに投資して運用する金融商品です。投資信託のメリットは以下の通りです。

- 少額から投資が始められる
- リスク分散効果がある
- 専門家に任せられる

投資信託は100円から投資することができます。株式投資では1株単位や100株単位で売買する必要がありますが、投資信託ではその制約がありません。また、投資信託は複数の銘柄や国・地域・業種・商品などに分散して投資することでリスク分散効果を得られます。個別の銘柄に投資するよりも安定した運用が期待できます。

さらに、投資信託では専門家が銘柄選択やタイミング決定などを行ってくれます。自分で市場動向や企業情報などを調べる必要がありません。自分の目的やニーズに合わせて商品を選ぶだけでよいです。

投資信託はさまざまな種類や特徴があります。例えば、

- 安定的な収入源やインフレ対策を目指す場合:配当型ファンド
- 購入時期や売却時期に左右されず長期的に運用したい場合:インデックスファンド
- 環境や社会問題への貢献度や企業倫理性も考慮したい場合:ESGファンド

などがあります。「つみたてNISA」以外でも投資信託を利用することができます。「つみたてNISA」では対象外の商品もありますから、自分に合った商品を探してみましょう。

定期預金

定期預金は一定期間(1ヶ月~10年)預け入れたお金に対して利息(預金利率)が付与される預貯金です。定期預金のメリットは以下の通りです。

- 元本保証されている
- 預入期間や預入額に応じて利息率が高くなる

定期預金は元本保証されているのでリスクが低いです。市場変動に関係なく確実に元本と利息を受け取ることができます。また、預入期間や預入額に応じて利息率が高くなる場合があります。例えば、1年間10万円を預ける場合よりも5年間10万円を預ける場合の方が利息率が高くなります。

定期預金のデメリットは利息率が低いことです。現在の日本では金利が歴史的に低い水準にあります。そのため定期預金でもほとんど利息がつきません。インフレ率以上の利回りを得ることは難しいです。

定期預金は安全性を重視する方や短期的に必要な資金を確保する方におすすめです。しかし長期的な資産形成を目指す場合には他の運用方法と組み合わせることが望ましいです。

## まとめ

60代から始める資産運用は、人生100年時代に備えるために必要なスキルです。しかし、資産運用には様々な方法があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、この記事では、60代の資産運用における5つのポイントをご紹介しました。

- インフレに負けない運用利回りを目指す
- リスク許容度に合わせて資産配分をする
- コストや手数料に注意する
- 長期的・積極的・継続的に投資する
- 定期的に見直しを行う

これらのポイントを意識しておけば、資産運用の基礎が身につきます。また、具体的なおすすめの資産運用方法としては、

- つみたてNISA
- 投資信託
- 定期預金

の3つがあります。これらの方法を組み合わせて、自分に合った資産運用を行いましょう。

この記事があなたの資産運用のヒントになれば嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。今後も有益な情報をお届けしますので、ブログのフォローをお願いします!